3か月の集大成!落語教室の発表会の様子をご紹介

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アマチュア落語家の小竜治です。

私が通っている落語教室では、3か月で1席のネタを練習し、最後に発表会があります。

私はこれまで落語教室で14席のネタを覚えてきまして、先日、14回目の発表会がありました。

今回は、その発表会の様子をご紹介したいと思います。

発表会の会場はプロも使う寄席

発表会の会場は、JR両国駅から徒歩5分の場所にある、「お江戸両国亭」という寄席です。

お江戸両国亭

ここは円楽党の落語家さんも使っているような、ちゃんとした寄席です。

会場の中には落語会のチラシがたくさん

こんな立派な場所で落語をやれるなんて、とても贅沢ですね。

お江戸両国亭の客席の様子

3か月がんばったご褒美みたいなもんです。

3色の緞帳が、落語やってる感をさらに盛り上げてくれます。

発表会当日の流れ

ここからは発表会当日の流れをご紹介します。

12:00 ~ 会場入り、楽屋入り

今回は出演者が談修師匠を含めて10名と少なかったので、集合時間も遅めでした。

集合時間は初高座の方と経験者とで異なります。

  • 初高座の方:開演時間の1時間前
  • 経験者:開場時間まで(イコール開演時間の15分前)

初高座の方は早めに集合して、落語教室スタッフから高座に上がるときの流れや注意点などを教わります。

  1. 出囃子を流してもらって高座に上がる
  2. 高座の上で一礼
  3. ネタが終わって一礼
  4. 座布団を裏返す
  5. めくりをめくる
  6. 舞台袖へはける

以上が一連の流れですね。

12:20 ~ 高座に上がって目線の確認

開場前に高座に上がって目線の確認(めくりは他の方のものです)

私は経験者なので開場前までに到着すればいいのですが、なるべく早めに会場入りしてます。

それは、高座に上がって上下(かみしも)の目線の確認をしたいから。

私は8か月ぶりの発表会でしたので、やっぱり事前の確認は大事です。

実際に高座に上がって座布団の上にすわり、右見て左見て、上下の幅を決めておきます。

食事も開場前に済ませておきたいですね。

おにぎり、サンドイッチ、バナナ、INゼリーなど、手軽に食べられるものがオススメです。

12:45 ~ 開場

他の受講生の方と談笑していたら、あっという間に開場の時間に。

入り口付近で、お客さんの対応をします。

ちなみに、受付も受講生がやったりします。

  • 第一部 → 第三部出演の受講生
  • 第二部 → 第一部出演の受講生
  • 第三部 → 第二部出演の受講生

こんな感じで、持ち回りで対応してますよ。

ちなみに、発表会は無料で、どなたでもご覧いただけます。

13:00 ~ 第一部開演

いよいよ発表会の開幕。

私は第二部の出演なので、まずはお客さんとして発表会を楽しみます。

発表会は2クラス合同になることが多いので、普段は別クラスで稽古してる方のネタも観ることができます。

別クラスだと、どんな感じの仕上がりか発表会までわからないので、けっこう楽しいですよ。

第一部には初高座の方が一人いらっしゃいました。

変わった高座名を付けている方でしたので、マクラで高座名の由来を話すなど、けっこう余裕を感じました。

途中、ネタを忘れたようなところもありましたが、うまくカバーしていましたね。

初高座のときの私より、ぜんぜんうまかったです。

13:30 ~ 楽屋に戻って着替え

第一部の途中ですが、三人目が始まるタイミングで楽屋に戻り、着替え始めました。

仲入り中に着替えると慌ただしくなるし、かといって開演前に着替えるのは早すぎだし・・・。

着替えるタイミングはいつも難しいです。

本当はみなさんのネタを観たいのですが、まあしょうがない。

13:45 ~ 仲入り

今回は第一部の出演者が3名でしたので、13:45には第一部が終了しました。

そこから10分間の仲入り(休憩時間)。

このタイミングで、第一部の方が呼んだお客さんが帰ったり、第二部の方が呼んだお客さんが入ったりします。

第一部はいっぱいのお客さんだったけど、仲入りでほとんど帰ってしまい、第二部はすっからかん、なんてことはしょっちゅう。

そんなときは、とても寂しい気持ちになります・・・。

私は今回は第二部のトップでしたので、だんだんソワソワしてくる時間帯ですね。

さすがにもう緊張は感じないですが、それでもちょっと落ち着かなくなります。

13:55 ~ 第二部開演

14回目の発表会。ネタは「のめる」

10分間の休憩のあと、第二部の開始です。

トップは私なので、スタッフの方の「まもなく二部が始まりま~す」のアナウンスと一緒に、舞台袖まで行ってスタンバイします。

出囃子を鳴らしてもらって高座に上がり、お辞儀。

今回は「のめる」にチャレンジしました。

はっつぁんとご隠居さんが出てくる、落語によくあるパターンの噺で、私はけっこう好きなネタです。

ま、笑いどころは少ない、地味な噺ですけどね。

ずっと前からやってみたかった噺だったので、達成感がありました。

特にミスもなくサゲまでいき、最後にまたお辞儀。

次の人のめくりに変えて、私の発表会は終わりました。

14:10 ~ 楽屋に戻って着替え

ネタが終わると、舞台袖からそのまま楽屋に戻り、着替えました。

着替える前に客席に戻って他の受講生のネタを観る方もいますし、人によってさまざまです。

私はお客さんを呼んでいるときは、仲入りまで着物で過ごして着物姿で見送り、そのあとに着替える、なんてこともします。

今回はお客さんを呼べていなかったので、出番が終わるとすぐに着替えました。

14:25 ~ 会場に戻って他の受講生の発表を楽しむ

着替え終わったら客席に戻って、他の受講生の発表を楽しみました。

第二部は私を含めて4人でしたので、14:55で終了です。

14:55 ~ 仲入り

第二部が終わり、2回目の仲入りです。

第三部には師匠の落語が待ってるので、楽しみな時間が近づいてきました。

15:05 ~ 第三部開演

10分間の休憩をはさみ、第三部の開幕です。

第三部にも今回が初高座の方がいらっしゃいました。

この方もマクラで高座名の由来を話してましたが、ちゃんとウケてました。

すごい!

マクラでお客さんの気持ちをつかめると、ネタを聞いてくれる姿勢になるので、とてもいいですね。

私はマクラが苦手なので、うらやましいです。

この方は実際、ネタでもけっこう笑いをとってました。

この方も私の初高座より、ぜんぜんうまかったです。

15:35 ~ 立川談修師匠による1席

受講生の発表が終わると、いよいよお待ちかねの時間。

講師の立川談修師匠にトリをとっていただきます。

発表会は無料なので、なんと師匠の落語をタダで楽しめてしまうんですよ。

3か月間の稽古をがんばったご褒美です。

この日の師匠のネタは「蝦蟇の油」。

前半のしっかり言い立てを語る部分と、後半の酔っ払いの言い立てのギャップが見事でした。

前半の言い立てはかっこよく。

後半の酔っ払いはバカバカしく。

特に酔っ払いは、目がとろんとして、本当に酒を飲んでるかのよう。

やっぱり談修師匠の落語は綺麗で、「好きだなあ」と再確認した1席でした。

15:55 ~ 終演、記念撮影、後片付け

終演後はお客さんを見送りまして、そのあとは高座の上で講師を囲んでの記念撮影になります。

自分のスマホを渡せば写真を撮ってもらえるので、いい記念になりますよ。

後片付けが終わると、あとはお楽しみの打ち上げの時間を待つだけです。

17:00 ~ 打ち上げ

そして、いよいよ打ち上げです。

私は今回は予定を入れてしまっていたため、不参加でした。

残念。

打ち上げ会場は毎回、お江戸両国亭からJR両国駅へ行く途中にある「日本海 両国店」。

打ち上げでは、他の受講生と発表会の感想を言い合ったり、講師から落語に関する貴重なお話を聞けたり、とても充実した時間を過ごすことができます。

以前は稽古が終わったあとに飲み会を開いたりしてましたが、ご時世的に今は無いので、打ち上げが貴重な交流の場となります。

打ち上げは二時間ぐらいですかね。

最後に一本締めで、打ち上げ終了です。

初高座の方に感想を聞いてみた

今回の発表会は、お二人の方が初高座でした。

お二人に落語をやってみての感想も聞いてみましたので、ご紹介します。

  • やってみたら楽しかった
  • 落語は馴染みがなかったけど、やってみると落語の面白みに気づいた
  • 噺がよくできてるなと思った
  • やってみて改めてプロのすごさを感じた
  • ネタよりマクラのほうが緊張する

お二人とも「楽しかった」という感想でしたので、落語教室仲間としてうれしかったです。

まとめ

以上、私が参加した落語教室の発表会の様子を紹介してみました。

3か月の稽古を経ての発表会。

発表会が始まる前は、不安だったり、早く終わってほしいという気持ちになることもあります。

でも、発表会が終わると、またすぐ落語をやりたくなるんですよね。

不思議なもんです。

私が通っている落語教室は「なまらく落語教室」です。

落語教室の紹介記事もありますので、よかったら読んでみてください。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。