落語初心者さん向けにネタ(演目)の選び方を解説

アマチュア落語家の小竜治です。

チャレンジするネタを選ぶとき、私はけっこう悩むタイプです。

で、ようやくどのネタにするか選べたと思ったら、今度は誰の音源を参考にするかで悩む…

ネタ選びって、楽しいけど時間もかかるし大変なんですよね。

今回の記事では、ネタ選びの方法を解説してみようと思います。

落語初心者さんの参考になれば幸いです。

ネタ選びの流れ

ネタ選びは次のような流れになります。

  1. どのネタをやるか決める
  2. 誰の音源を台本作成のお手本にするか決める
  3. 他に参考になる音源がないか探す

それぞれ順番に見ていきましょう。

どのネタをやるか決める

まずはどのネタにチャレンジするのか決めます。

ネタを探す方法はいろいろありますよね。

  • 寄席や落語会でやっていたのを生で観て聴いて面白かったネタ
  • Youtubeで見つけたネタ(公式や勝手にアップロードされてるネタ)
  • アマゾンプライムやU-NEXTなどの動画配信サービスで観たネタ
  • テレビの演芸番組で観て面白かったネタ
  • ラジオで聞いて面白かったネタ
  • 本であらすじを読んで気になったネタ
  • 落語アニメや落語マンガの登場人物がやっていたネタ

などでしょうか。

中には「昭和元禄落語心中」が好きすぎて、作中に出てくるネタばかり選んでる方もいました。

自分の中で選ぶ基準があると、楽かもしれませんね。

あと、自分では決められず、人に相談する方もいます。

ただ、人に決めてもらった場合、次の工程でつまずいちゃうかも。

全くの初心者さんにオススメの11席

落語をこれから始める方にオススメなのは、次の11席。

  • 「子ほめ」
  • 「つる」
  • 「狸の札」
  • 「たらちね」
  • 「転失気」
  • 「元犬」
  • 「平林」
  • 「千早振る」
  • 「初天神」
  • 「道灌」
  • 「寿限無」

お芝居とかやったことがなく、あまり演技に自信がない方は、「つる」とか「平林」あたりが無難かと思います。

個人的には「千早振る」「転失気」「元犬」「初天神」あたりは難しそうな気がします。

ちなみに私は「道灌」を選びました。

2席目以降にオススメなネタ

2席目以降も、初心者さん向けの11席から選ぶのもぜんぜんアリです。

初級ネタじゃちょっと物足りないって方のために、他のオススメのネタをご紹介しますね。

まずはこの12席。

  • 「饅頭怖い」
  • 「道具屋」
  • 「真田小僧」
  • 「看板のピン」
  • 「一目上がり」
  • 「堀之内」
  • 「家見舞い」
  • 「出来心」(前半のみ)
  • 「大安売り」
  • 「芋俵」
  • 「寄合酒」
  • 「かぼちゃ屋」

落語を知ってる方にとってはどれもメジャーなネタですね。

噺がわかりやすく、笑いどころもある前座噺です。

続いて19席。

  • 「親子酒」
  • 「浮世根問」
  • 「桃太郎」
  • 「黄金の大黒」
  • 「鮑のし」
  • 「ぞろぞろ」
  • 「新聞記事」
  • 「猫の皿」
  • 「のめる」
  • 「替り目」
  • 「浮世床」
  • 「孝行糖」
  • 「かつぎや」
  • 「初音の鼓」
  • 「弥次郎」
  • 「権兵衛狸」
  • 「六尺棒」
  • 「半分垢」
  • 「猫と金魚」

先ほどの12席より、ぐっと難易度が上がります。

ラインナップ的にも先ほどの12席のほうがメジャーですね。

いろんな種類のネタをやってみたくなったらチャレンジしておきたいネタです。

最後はこの4席。

  • 「金明竹」
  • 「長短」
  • 「強情灸」
  • 「がまの油」

ここら辺のネタであれば、15分~20分ぐらいの音源が見つかるはずですし、難易度的にも背伸びしすぎない難易度かと思います。

誰の音源を台本作成のお手本にするか決める

やりたいネタが決まったら、次は誰のネタをお手本にするか決める必要があります。

いろんな噺家さんのネタを聴き比べて探しましょう。

自分でネタを選ぶときは、「やってみたい」と思うに至った音源があるはずなので、この場合は誰の音源を参考にするかも決まっているケースが多いですかね。

私もネタ選びとお手本にする音源は同時に決まることがほとんど。

他人にネタを決めてもらった場合は、お手本の音源はがんばって自分で探しましょう。

>>落語初心者さん向けにネタ音源の探し方を解説

他に参考になる音源がないか探す

お手本が決まったら台本作成にとりかかれますし、もちろんお手本を書き起こすだけで台本を完成させることも可能。

なので、この手順は全員が必要なわけではありません。

ですが、メインのお手本のほかに参考にする音源もいくつかあると、より自分の納得がいく台本に近づきます。

  • この箇所は他の音源のほうが面白かったから、入れかえよう
  • セリフが古い言葉でわかりにくいから、もっとわかりやすい言い回しがないかな

我々アマチュア落語家は誰のネタをどんなふうにやろうが全くの自由。

小三治師匠の音源をベースにして、そこに談志師匠、志ん朝師匠、5代目圓楽師匠の音源で聞いたセリフなんかを足しても、誰からも何も文句は言われません。

時間はかかるし大変だけど、楽しい時間でもあります。

ただし、いろいろ入れかえすぎてネタ全体で違和感が出ないように注意しましょう。

まとめ

今回はネタ選びの方法を解説してみました。

ネタ選びの流れは下記の順でしたね。

  1. どのネタをやるか決める
  2. 誰の音源を台本作成のお手本にするか決める
  3. 他に参考になる音源がないか探す

ネタ選びはこだわると時間がかかりますが、いろんな噺家さんのネタを聴き比べるのは楽しい時間でもあります。

ネタ選びの参考になれば幸いです。